万一、喪主になったら

昨日まで仲良く平和に暮らしていた家族が、大切な方の訃報の知らせを聞き、一瞬にして遺族にかわる…。


この突然の衝撃に平常心でいられる方など、そうはいないと思います。
ましてや、喪主になるとなおさらです。なのに、巷にあるようなマナー本のように、あれこれマナーをお話ししても、実際にできるはずがありません。

 

私どもが『最低限これだけは』と、思うことだけをお話しいたします。

故人様の遺志をできる限り尊重する

主役(故人様)は何も出来ません。

どんなお葬式になるかは、喪主様、ご遺族の気持ち次第です。人生最後の儀式です。故人様が望んでいたと思われる、その方らしい葬儀になるよう務めましょう。

服装は誰よりも格調高く

迎える側がお客様より格式高い服装をするのがマナーですから、喪主様はお通夜の席から正装をします。

お辞儀をされたら必ず答礼

挨拶は多くを語らなくても構いませんが、お辞儀をされたら、誰にでも必ず静かに答礼します。ただし、喪主様が弔問客を出迎えたり見送ったりはしないものです。

故人様と親しかった方への配慮

弔問客の方からご遺体との対面を申し出るのは不謹慎とされています。喪主様の方から「ぜひ、故人の顔を見てやって下さい」と言いましょう。