仏壇の選び方 Q&A

Q: お仏壇を購入するにあたって、 適正の値段がわかりません。予算に合ったお仏壇を選ぶにはどうすればよいのでしょうか?

A: お仏壇の価格は使用する材料とその量、製作にあたりどれだけ経費がかかるかによって決まっています。すなわち、価格の高いものほど素材がよく、手間がかかっていると言えます。

Q: 何百万のお仏壇が19万8千円で売られているチラシを見たのですが・・・

A: 現在、残念ながらお仏壇には、法的な品質・生産の表示をする義務が無いため品質を偽って販売したり、低価格で生産された海外製品を高く定価をつけて値引きして販売されているものもあります。

Q: 海外製品と国内製品の違いはあるのでしょうか?

A: 近年では海外製品の技術も進歩し見た目に国産品と区別できないまでになって来ましたがちがう風土のところで造られるものですので、年数を重ねることで木地に狂いが出る可能性があります。お仏壇の内容を理解された上で、最終的にどちらをお選びになるかはお客様の価値観やご予算に合わされれば良いと思います。

Q: 希望したお仏壇が品質に合うものかどうかをどうやって見分けるのですか?

A: 品質表示がない以上、仏壇店の正直な説明がなければお客様が判断することは難しいです。仏壇店をお選びになる場合、その仏壇店が信用できるところなのか充分に検討する必要があると思います。やはりこれも墓石の選定と同じように、対応してくれる営業マンの人間的なモラルから判断することが大切だと思います。

Q: でも、営業のうまい人は言葉巧みに話すから見分けられないのでは?

A: そうかもしれません。ですが、基準としてはやたらと高価なものを売ろうとしたり、安いものを見ていると態度が急変するような営業マンなら絶対に購入しないことをお勧めします。もし、それでもわからないと感じたら、あなた様に合うかどうかという判断でもいいと思います。少しでも不安に感じたら、まずお聞きになること。何度も理解できるまで、納得がいくまで聞くことです。そうするとどんなに素晴しい営業マンでもボロがでてきますから。

Q: もし内容を偽ったお仏壇を購入してしまった場合どうすればいいですか?

消費者契約法により返品もできますが、気持のいいものではありません。トラブルを回避するためにも、商品の品質などよく尋ねてから購入を決定してください。
特に、大幅値引きをする激安の展示会販売やカタログ販売には注意が必要です。

※消費者契約法について
事業者が事実と異なる説明や消費者が不利になる事実をわざと説明しない場合は、契約から5年以内で気付いてから6ヶ月以内の契約の取り消しが可能です。

Q: お仏壇のチラシにお仏具付と書かれているのですが、どんなものがついてるのですか?

A: お仏壇の価格は基本的に本体の価格で、ご本尊(お仏像やお仏壇用掛け軸)、お位牌、お経机などは別売りです。ご注意ください。

お仏壇にはじめからセットになっているお仏具は、ほとんど安価な製品が使われています。ご自分の気に入ったお仏具を選ぶこともできますので、販売店に聞かれるのもよいでしょう。

Q: お仏像の種類はあるんでしょうか?

A: お仏像もお仏壇と同じで、材質や彫刻の程度によって随分価格の差があります。
例えば国内の仏師が彫り上げたもので、百万円を超えるものもあります。
また、お位牌にもいろいろな種類があり、塗りの種類や彫刻の程度などで価格が違ってきます。お位牌の価格には文字代が含まれていない場合が多く、文字代は一文字いくらで計算されます。

Q: お仏壇の耐久年数はどれぐらいなんでしょうか?

A: 50年~100年とお考えの方が多いと思います。しかし、今造られているお仏壇の大半は、30年ぐらいで買い替えされる可能性が高いと思います。なぜなら、30年も経過するとお仏壇はお線香やローソクのヤニなどで汚れ、傷なども目立ち修理が必要になってくるからです。その場合、修理したほうが買い換えるよりも高くつくということが今でもおこっています。
お仏壇がそうなった場合、皆さんは古いお仏壇を修理しておまつりするでしょうか?
たしかに50年、100年とおまつりできるお仏壇もありますが、それには修理が前提ということになります。修理できるということは、伝統的な技法と天然素材を多く使われたお仏壇であることです。そのようなお仏壇はご購入頂いた時も高額であることが大半ですので、同じようなものを買い換えるより、修理のほうが安価になります。
皆様がお仏壇をお購入されるときに、仏壇店にそのお仏壇の耐久年数を一度聞いてみてください。
修理ということを前提に話の出来る仏壇店は、信用できる仏壇店です。